技術検討交流会(畜産)
11月1日、会津にてアイガモ、採卵鶏、養豚2カ所、合計4カ所を見学しました。
アイガモ:すとう農産では、自家水田の除草に放飼したアイガモと会津の農家から引き取ったアイガモをくず米で肥育しているところでした。年末には、地元そば店にて鴨そばの鴨になるそうです。アイガモオーナー制度も行っています。
採卵鶏:ヨーロッパでファスナーメーカーの会社員だった山口さん(やますけ農園)は、退社して一から始めました。鶏小屋はセルフビルド、餌は地元産、家畜福祉にもこだわっています。卵を産まなくなった鶏は、人気ラーメン店で活用されています。
養豚:当会の理事長でもある浅見さん(ひぐらし農園)は、採卵鶏がテンの被害にあったのをきっかけに、鶏小屋にて鶏の餌を活用して豚を飼い始めました。豚肉は口コミで人気となり、予約ですぐにいっぱいになっているそうです。理事を務める長谷川(ふくしま自然の恵み)も浅見さんを習って、耕作放棄地に豚を放す放牧養豚を行っています。豚は土堀りと十分な運動をできるので、毎日幸せに過ごしています。
スーパーで肉として売られるための鶏、豚は、抗生物質を大量施用し、餌はほとんどが輸入で、狭いところに閉じ込められて家畜福祉に全く配慮されていません。だからこそ、こだわりの餌、無投薬、家畜福祉に配慮した畜産には可能性があります。もっと多くの農家に家畜のいる農業を行って欲しいと強く感じました。