<<クラウドファンディングを始めました‼️>> ご寄付と拡散のお願い
ネオニコチノイドって、知っていますか。
ネオニコチノイドは、天然のニコチンを真似て合成した殺虫剤で、自律神経節興奮などに由来するニコチン様作用を示します。このニコチン様作用を活用する主な合成殺虫剤には、クロチアニジン(2002年、商品名ダントツ)、ジノテフラン(2002年、商品名スタークル)、チアメトキサム(1997年、商品名アクタラ)などがあります。 環境に対しても人体に対しても毒性が低く、しかも浸透性や残効性が高くて農家にとっては福音であると、鳴り物入りで登場しました。しかし、世界で利用が広がるにつれて、ミツバチやトンボなどの昆虫に対する毒性が高いことが指摘されました。ヒトを含む哺乳動物においても、発達障害等を引き起こすことが懸念されています。
毒性を生じる可能性は、たとえ塩でも摂取量が過剰になれば生物に悪影響を及ぼします。ネオニコチノイドも同様に、ある量以下であれば毒性は生じないという基準があり、各国で「基準値」として設定されています。毒性が高いのではないかという指摘を受けてEUでは2000年代から段階的に使用禁止措置がとられているのに対して、日本ではクロチアニジンの使用基準が2014年に逆に緩和されました。日本での使用基準の緩和は、欧米の行政施策と真逆の方向に向かっています。
福島県有機農業ネットワークでは、
1)食に関心の高い子育て世代の尿から、ネオニコチノイドは検出されるか?
2)有機農産物摂取によって検出されたネオニコチノイドは低減できるか?
の二つの仮説を検証するための調査研究に取り組んでいます。
地元の子育て世代25家族、60人以上から協力を得て、北海道大学にて500検体の尿サンプルを分析することになりました。協力者が得られるかどうか不安の中始めたのが正直なところだったのですが、望外にもたくさんのサンプルが集まり嬉しい悲鳴をあげています。一方で、提供した有機食材にもネオニコチノイド分析にも予定外に費用がかかってしまいました。ので、Academistという学術向けのクラウドファンディングを北海道大学と共同で行うこととしましたので、ご案内します。
寄付期間は、この17日から1月30日24時までで、目標額は20万円です。有機食材費に加えて、500検体の分析費、データ解析などの人件費に使います。もし可能でしたら、募金にもご協力を頂けると幸いです。また、興味にありそうなお知り合いをご存知でしたらご案内をお願いします。クラウドファンディングの詳細は以下をご覧ください。よろしくお願いします。
「有機農産物を食べることで合成殺虫剤の暴露は低減するか?」
https://academist-cf.com/projects/88