日本で1番制約が多い牧場「もーもーガーデン」で、本気の汗だく農業!【レポート】

日本で1番制約が多い牧場「もーもーガーデン」

こんにちは!たかぎです。

みなさん、大熊町の農地を再生する「もーもーガーデン」を知ってますか?

 

震災によって帰宅困難になった農地は、人の手が入らずどうしても荒れてしまいます…。そこで震災によって取り残された牛たちがmow=刈ることで農地を蘇らせる、という斬新なプロジェクトです。

2014年からこの活動を始めた谷咲月さんは「土地を守るためにも牛を助けたかった」といいます。

主宰の谷咲月さん

一見、小柄でか弱そうにも見える彼女だが「日本で1番制約が多い場所でこの事業を成功させたい」と超前向きなんです。そこで有機ネットも何かできないかな?と考え、今回のツアーをやりました!

6名のボランティアが東京や福島から集結

 

大熊町のいま

1週間前に大熊町への許可書を申請し、当日は富岡駅から参加者6名で現地へ向かいます。大熊町は、2011年の原発事故により全町避難をしています。

除染作業が続いている

帰宅困難区域にはこうしたゲートがあり、入るには許可書が要る

本当に短い時間でしたが、今の大熊町とその付近の富岡町の復興状況を見ながら、参加者それぞれ思うことがあったようです。

 

 

牛ってかわいい!でも牧場管理はラクじゃない…

そして、「もーもーガーデン」へ到着。着いてすぐ目の前に広がったのは、7haの広大な農地…。そこから「いや〜暑いですね!」と既に作業をしていた谷さんが迎えてくれました。

 

ミッション1 牛を草のある場所へ

早速、牛を草のある場所へ誘導する役に任命されました。牛の好物、甘酒を持って恐る恐る近づくと、匂いに反応して牛のテンションが急上昇。思ったより大きくて迫力があります。

大きいけど、性格は穏やか

急に接近され、驚いてずっこける人も…。毎日牛や農場の管理をする谷さんの「行くよー!」と掛け声で牛たちが後に続きます。

牛にこれだけ近づくのは皆初めてだったけど、とても可愛いくて。一同ほっこり。

ちなみに、牛はとても記憶力のある生き物らしいです。

7年前の震災で生き別れた牛同士が「感動の再会」を果たしたことがあったらしく、その時は「も〜っも〜っ」と鳴きあって喜びを分かち合っていたとか。逆に保健所の人も「痛いことをする人」とバッチリ覚えていて、検査の時はスッと逃げるらしい(笑)

 

ミッション2 これ大事!区画整備

そしてお次は、今回最もミッションインポッシブルを疑われた区画整備です!

 

谷さん曰く「牛は策さえあれば勝手に生きていける」らしく、このプロジェクトでは区画整備が重要なんですね。策をつくる手順としては、

  1. 広大な土地を杭で囲む=杭を打ち込む ←めっちゃキツイ
  2. 有刺鉄線を張る ←やってないけど、これも多分キツイ
  3. 牛を放つ。あとは牛がmow=草刈りしてくれる!
  4. 農地整備できる!

 

いや〜、素晴らしい。素晴らしいんですけど…

お気づきでしょうか、これやったの真夏です。

猛暑日で汗がボタボタ垂れ続けます…。

自然と対峙するとは正にコレ

こうして草を狩る人、ひたすら杭を打ち込む人に分かれて、交代しながらガンガン作業を進めました。

 

ちょっと命の危険を感じる暑さ…!小川で休憩 〜 午後はキウイ

リフレッシュできる空間

ちょっとオールスタッフ暑さにやられたので、お昼は農場近くを流れる小川にて休憩。

10度以上の温度差で、生き返る〜!昔はこの川に飛び込んで遊んだと、農地の持ち主が語っていたそうです。ちょっとキュンとしてしまいました。

ふつうに美味しそう

そして午後からはキウイ棚の摘果や整枝作業をしました。元々この土地の持ち主が作っていたキウイ棚が震災で崩れてしまったそうです。そこで谷さんはキウイ棚を再生させたいと。どこまでもパワフルな人だ…。

摘果したキウイは、線量を測定した上で石鹸や漬物等の商品開発の材料にするそうです。商品化、ぜひ実現させてほしいですね。

「もーもーガーデン」は現在7haほどの広さですが、管理を依頼される区画は少しずつ広がっているんだとか。それは谷さんの活動に対して、農地再生を期待する地元民が増えている証にも見えます。

 

簡単に答えが出せない、ふくしまの農。

おかえり、のメッセージ

一方で、帰宅困難区域の大熊町で行う活動に難色を示す人もいます。

現地の空間線量が0.5と少し高めなこと、地元民の感情、農場の管理作業が賄いきれない…など、課題も色々あります。

しかし我々は「良いか悪いか」簡単に判断を下せないと思っています。谷さんの活動は荒れる土地を再生する1つの代替案であり、一筋の希望ともいえるのではないでしょうか?

 

2019年末にはオリンピックを見据えて、大熊町内の大野駅と周辺の避難指示を解除し、(常磐線)開通時に一般客が乗降できるようにする見通しです。

 

有機ネットは、これからの福島の農業について、簡単に答えが出ないことを共に考えたいと思っています。その考える場として、こうした現地でのツアーを通して投げかけています。

2018年12月にも、2回目のスタディーツアーを実施します!

興味のある方はチェックしてください。

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