技術検討交流会(畑作)
9月18日、大豆畑二ヶ所とナタネ油の搾油施設の見学をしました。
大豆畑は、二本松市の大内さんと石川町の吉田さんでした。大内さんは2haの大豆を大豆ー小麦ー大豆の作付体系で、タチナガハ(白大豆)の他に黒大豆、青大豆も育てています。有機栽培の除草は中耕除草2回と、人力による草抜きが必要ですが、猛暑のため人力による草抜きがはかどらず、大きな草が残っていました。吉田さんは、秀明自然農法のため連作で1haの大豆を栽培しています。収量は10アール当たり200kgをうわまわり、須賀川の豆腐屋さんで豆乳と豆腐に加工して直接販売しています。今年は、暑さで草抜きが滞って大きな草が残っていました。
南相馬市の杉内さんは、原発事故後ゼロから油の絞り方を栃木で習い、念願だった独自の搾油所を南相馬インター近くの工業団地に立ち上げました。1日150−200kgのナタネ種子を処理可能です。ナタネの作付け面積も50haになりました。油、マヨネーズとして販売するほかに、LUSHに原料として納めています。
大豆は味噌をはじめ和食になくてはならないですが、補助金なくては収益があがらない構造で、猛暑の年には夏の草抜きも課題となります。南相馬のナタネ畑はすっかり定着しましたが、販売と作業性に課題が残っているそうです。